多摩市の美味しいお店、今後に期待したいお店だけを勝手にピックアップしているサイトです。掲載されていない有名店も多数あると思います。
●多摩市の超オススメ店
- 琥珀 珈琲専門店
- うずら バー
- ル・ジャルダンブルー洋菓子店
- 一龍 中華・韓国料理
- ル・ムーフランス料理
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大きなパネルとなった一枚の写真。その中に写っているのはまぎれもない私。
けれど、その中の私は私のようではなく、知らない人のよう。
それはその写真を撮った人が創造した人物。一人の写真家が握ったカメラが切撮った風景の一部。初めての感覚だった。
これまで幾度となく写真を撮り、撮られてきたのに今までただの一度もこんな不思議な感覚に襲われた事などなかった。写真家の息吹がかかったその画の中にいるのは赤の他人のようだった。そしてなぜか、そのパネルを眺めているだけで涙が止まらなくなった。人知れず頬を伝って流れ落ちてくる。そんな一枚の大きな写真。
あの夏の陽射しをたっぷりと含んだ一枚の大きな画。
人と人とが出会うのは何気ない一瞬。
けれど、そうした中には時折、光線に似た輝きを放つ出会いがある。その瞬間にはそういう思いを抱かなかったとしても後々、振返った時に輝きを持っている。大海原に出た漁師が未知なる大きさの魚を仕留め、喜びを噛締めるように、たったひとつの出会いが喜びや感謝の念を抱かせてくれたりする。そういう時とは何年経っても色褪せることがなく、共に過ごしたのが例えわずかな時間でも、その貴重な時間に思いを馳せる事ができる。出会いはいつしか過去となって人が生きていく時間と共に過ぎ去っていく。誰かが言った。
出会いとはその次にくる別れの訪れ。
そして、この秋、また一つの別れがきた。
永遠の別れ。
幾つもの夏がある。毎年夏は訪れる。それでもただ漠然と過ぎ去る夏の中に一つ、二つ光を放って心に残る夏がある。今年もまた、そんな記憶に刻まれる夏があった。
突然四万十川が見たいと思い立って各停電車に揺られて高知県の中村市に向かった。
雑誌の紹介文の見出しには大きく、『日本最後の清流』と記載されていた。
読むほどに空想の美しい世界が広がり、次第にその内容が私を駆り立てていった。鰻漁を勤しむ人々の話や川で自然と一体となって泳ぎはしゃぐ子供達の様子、川の恩恵を受けてそれを守ってきた人々の事が書かれていた。
そして、その土地に暮らす人々が生み出した自然と共に生きる知恵
―沈下橋―
この川に幾つもかかる沈下橋には欄干はなく、通常でも手を伸ばせば水面に触れられるのではないかと言うくらい低い位置にかかっていて、洪水などで水位が上がるとその姿を消してしまうと言う。それ以上の予備知識はないまま思いだけが先立つ形で勢いよく飛び乗った電車。
